さかさかば 改め「日々是雷」徒然編

神楽坂風雷結社/[雷]担当ワンの日々。
言いわけは、口ごたえ。
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こわいですから

「・・・・じゅえいぐぁあっず・・・じぇあいヴぁごぉっず・・・・」
・・・・。
ふと携帯電話を眺め、留守電の着信件数が増えていることに気づいた。
着信時間は二日前の午前零時40分である。
再生してみた。
冒頭のメッセージが流れた。
もの凄いダミ声で。たっぷりの間と、怨みがこもった声で。
正直なところ、電話を取り落としそうになった。

なんだろう?じゅえいぐぁっず、じぇあいヴぁごぉっずって。
とても怖い。
怖いけれど、そのまま放置するのもさらに怖いので、誰からの着信かを調べてみた。
監督だった。

そういえばブヤでの飲み会、二軒目を監督にお任せしてきたのだった。
それが逆鱗に触れ、呪いをかけられたのだろうか。
たった今、私は呪われたのだろうか。
シャナク、シャナクと唱えてみるが、最近RPGを作っていないので効果がない。
非常にまずい。

ヤバイな、ヤバイぞとオノノキつつ、監督との打ち合わせに出向く。
6階のエレベーター扉が開く。
う。
そのまま閉まるボタンを押そうと、本気で思った。
午後6時、真っ暗な室内。
モニターの灯りのみで一人仕事に没頭している監督。
怪しげなお香が濃ゆーく焚かれている。
こ、こええ。マジこええ。
執筆モードに入った監督には近寄るな。という業界都市伝説は本当だった。
手負いの母熊の方が、ちょっと優しい。という業界都市伝説は本当だった。
き。振り向いた監督の視線に射抜かれ、金縛りにあう私は不憫な野ウサギ。
「あ、あは、あははは」
笑うしかない。
「むぶう」 監督は唸りながら席を立ち、電灯をつけてくださった。
お仕事が正念場なのであろう。普段は整然と片付いている会議机の上に、カオスが生じている。
なんつう取り合わせか。
・パスポートの小っちゃなコピーが端っこにプリントされているA4紙が二枚。
・焚かれ中のお香。
・予備のお香。
・パスタが山ほど。(20袋くらいあったように思える)
・・・いったいなんだろう、この取り合わせは。
細長いものに強く興味をひかれているのだとしか思えない、今日の監督は。

おびえながら、打ち合わせ。
こんな時に限って、監督を不愉快にさせる議題が多い。
ところどころで声が裏返る私。
こええよ。物理系の恐怖とは異質なモノにこの空間は覆われているよ。

命からがら打ち合わせ終了。監督の結界を離れ、8階へ逃げ帰る。
煙草を喫ってみる。指が震えている。

灰皿で煙草を揉み消した時、気づきが訪れた。
監督の生声と生しゃべりを聞いたからかもしれない。
「・・・・じゅえいぐぁあっず・・・じぇあいヴぁごぉっず・・・・」
裏づけは取れていないが、
「・・・・じょいんあす・・・じょいんあす・・・」
だ。きっと。
飲みに戻って来いという呪文だったのだ、おそらく。
なぜ英語。なぜダミ声。

このメッセージ、きっちり保存しました。
次回お店番の際、ご希望の方に漏れなくお聞かせできます。
また、着信音や魔よけ、ステディを誘う際の音声等としてご利用されたい方には、監督から許諾を頂戴した上で、データをプレゼントさせて頂きます。
この恐怖、ぜひ分かち合いたいです。
そうとうなものです。



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この記事に対するコメント

でろりんまん様
いつも渋いネタをありがとうございます。
監督が購入された大量のパスタの秘密は、今だ明かされておりません。
なんらかのストレスからくる症状のひとつではないかと思われます。

wang | 2008/03/28 4:50 PM
でろりんまんです。蕾見にやられました…多分今夜?今深夜に行く時は深夜桜を堪能できるでしょう。でも流石監督!デチェコを使っているとは拘りが伺えました。
はやと | 2008/03/25 6:39 PM
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